介護生活♡床ずれ予防には「ワセリン」&「ラップ」

寝たきりの方がいるおうちでは、いつも注意していなければならないのが「床ずれ=褥瘡(じょくそう)」です。

以前アメブロに書いた記事ですが、どなたかの参考になればと思い、再アップしました。


[2018.05の記事を再アップ]

父が2回目の肺炎で1ヶ月半ほど入院した際に、お尻の尾てい骨の部分と左足のかかとに見事な床ずれができてしまいました(T_T)

病院でも重度の寝たきりの方は、時間ごとに体位を変えるなど気を付けていてくれますが、当時の父はそこまで重度の寝たきりではなかったので、気が付いたら床ずれができていた!という状況でした。

父はもともと寝相がものすごく良く、一晩中ほぼ動かず、いびきもかかずに静か~に寝ている人なので、母曰く「時々息をしているか心配になって確かめたくなる」というほど(^-^;

健常者が長い時間じっと寝ていても、そう簡単に床ずれはできませんが、父は肺炎のため絶食が続き体力と免疫力が落ちていたため、あっという間に床ずれができてしまったようです(泣)

幸い床ずれができ始めてすぐに気が付いたので、あまり酷い傷にならずに済みました。

今は傷はきれいに治っているのですが、皮膚が弱くなっているため毎日お手入れをしています。

かかとの床ずれ予防には以前もご紹介しましたが、こちらの「床ずれ防止パッド」を使っています。

かかとの床ずれ予防に♡ソフタッチユーホー

丸洗いができてムレないのでとても重宝しています。

こちらのパッドは訪問の看護師さんやケアマネージャーさんにも「いいの見つけましたね」と言われるほど。

本当におすすめです(^O^)/

尾てい骨の部分の床ずれは、今ではかろうじて薄い皮膚ができていますが、骨が当たる部分なので常に気を付けています。

床ずれができてしまった時、こちらの本を購入して手当の方法などを学びました。

褥創治療の常識非常識―ラップ療法から開放ウエットドレッシングまで
 Amazon 3,024円

専門書過ぎて、かなりひどい床ずれの【閲覧注意!】の画像が沢山出てくるので、見るのもちょっと勇気がいります(>_<)

以前は床ずれに限らず、傷の治療は強力な消毒薬で殺菌しガーゼを当てて、しかもそのガーゼを毎日取り換えるという、書いているだけでも寒気がするような激痛治療が主流だったと思います。

この本にもあるのですが、最近は皮膚から出る浸出液を取り除かず皮膚に残すことで、傷が早く治るという「湿潤療法」が取り入れられています。

CMなどで見かける「キズパワーパッド」という絆創膏は、この「湿潤療法」が元になっているんですよね?

父が入院中に病院で紹介された「湿潤療法」用の保護材は、一枚(約10cm四方サイズ)1,000円で6枚入りという超高価なものでした。

今はドラッグストアでもお手頃価格で保護材が買えるようになり本当に助かりました。

傷になっている時は「保護材」が必要ですが、傷は治っても皮膚が弱くなっている時は「ラップ」がおすすめです。

父の場合、毎日床ずれの部分を洗ってから「ワセリン」を少し塗って「ラップ」を貼っています。

「ワセリン」は皮膚を保護しながら、「ラップ」を張り付けてくれる役目。

一見肌に優しい植物性のオイルは、皮膚に吸収されてしまうので、吸収されず皮膚表面に保護膜として残ってくれる「ワセリン」の方が優秀なんです(*^_^*)

夏場など汗をかく季節は、「ラップ」を貼りっぱなしにして汗疹(あせも)にならないように注意が必要です。

また「ラップ」は乗せるだけで貼り付いてくれるので、皮膚を傷めるテープなどを使う必要もなく、また何度貼り換えても経済的なので本当に便利で重宝しています。

※医療用のテープも皮膚が弱い方が連日使うと皮がむけてしまうのでご注意です。父も医療用テープでは皮がむけてしまいました(泣)

寝ている時間が多い高齢者の方は、体力が落ちた時などにあっという間に床ずれができてしまいます。

深い傷になると本当に痛みもつらいと思いますが、治癒にも時間がかかります。

ご家族などがそばにいるご家庭では、毎日皮膚の様子を確認できると思いますが、もしちょっとでも床ずれになりそうな部分が見つかった時は、すぐに「ワセリン」&「ラップ」で皮膚を保護してあげることがすすめですよ。


「ワセリン」+「ラップ」のおかげで、父はこれ以上床ずれが悪化することもなく、訪問のお医者さんや看護師さんにも、これだけやれば上等!と褒めてもらいました(*^_^*)

。。。何より、父が床ずれで痛い思いをせずに済んだのが何よりです。。。

こちらの記事にはありませんが、介護保険で借りられる「床ずれ防止用エアマット」も本当にありがたかったです。

改めて「床ずれ=褥瘡(じょくそう)」について検索してみたのですが、私が調べたころよりもとても多くの情報サイトや書籍がありますね。

画像が痛々しくて【閲覧注意】のサイトもありますが、とても参考になるのでご家族で床ずれにお悩みの方はぜひ検索してみてくださいね。