千葉の大災害の復旧も進まない中、またしても大きな災害が発生してしまいました。
私の住んでいる長野市は、かねてからあまり大きな災害がなく比較的安全な場所ですが、今回の台風では長野市の各地で川の氾濫や越水が起きました。
夜中過ぎに、いとこの家の近所が越水したと速報が出たので連絡したところ、早めに近くの小学校に避難しているとのこと。
とりあえず避難しているのは良かったのですが、思っていたより事態が深刻だったと思い心配でなりません。
私の住んでいるところは近くに高台があるのですが、そこは古くから人が住んでいる場所なので、崩れたりするような心配はないと思いますが、一応ハザードマップには危険個所に指定されています。
ただ、うちの場合は介護中の父がいるので、いざ避難命令が出ても自力で避難するのは難しいと思っています。
あれこれ考えると不安になってしまいますが、いざという時はしかるべき施設などに頼るしかないと思っています。
ところで「スフィア基準」という言葉を聞いたことがありますか?
スフィア・プロジェクト
Wikipedia
スフィア・プロジェクト(スフィアプロジェクト、英語: Sphere Project)は、難民や被災者に対する人道援助の最低基準を定める目的で、1997年に非政府組織(NGO)グループと赤十字・赤新月運動によって開始された計画である。
ルワンダ紛争による避難民が1994年にアフリカ大湖沼地域の難民キャンプで多数死亡したことがきっかけで、1998年に人道憲章と人道対応に関する最低基準(英語: Humanitarian Charter and Minimum Standards in Humanitarian Response)、通称スフィア基準(英語: sphere standard)を定めて冊子にまとめた。
スフィア基準は、「人道憲章、権利保護の原則、コア基準」の3つの共通の土台と、生命保護のために必要不可欠な4つの要素「(1)給水、衛生、衛生促進、(2)食糧の確保と栄養、(3)シェルター、居留地、ノン・フードアイテム(非食糧物資)、(4)保健活動」各分野における最低基準を定めている。
具体的には、1人あたりの居住空間は最低3.5m2、便所は20人に1基、男性1対女性3の割合で設置、などである。
「スフィア基準とは」紛争や災害などの避難民に対する「人道援助の最低基準」を示したものです。
具体的には、
- 世帯ごとに十分に覆いのある生活空間を確保する
- 1人あたり3.5平方メートルの広さで、覆いのある空間を確保する
- 最適な快適温度、換気と保護を提供する
- トイレは20人に1つ以上。男女別で使えること
日本では避難所というと体育館などで段ボールを敷いて、せめて毛布を配給されるという光景を何度も見てきました。
災害時なのだから、しょうがないと思われるかもしれませんが、これは国際基準では本当はあり得ないレベルなのです。
こちらのツイートの写真をご覧ください。
※2枚目の写真にハングル文字が書かれているので、もしかすると1枚目がフィリピンで2枚目が韓国かもしれません。
この4枚目の日本の災害避難所の右半分の白黒の写真は戦後の避難所の光景だそうです。
つまり日本は戦後から何も変わっていないという後進国なのです。
こちらはイタリアの避難所についてのまとめですが、収容できればいいという日本とは大違いで「快適な生活を送れるように」という配慮がされているそうです。
スフィア基準については、こちらの記事もご覧ください。
⇒ 自然災害大国の避難が「体育館生活」であることへの大きな違和感
先進国だと思っていた日本が、実は世界からは取り残されているという現実。
国の対応やお金を使う部分が違うということが本当に腹立たしく思います。
何とかならないものでしょうか・・・・ため息